人間とウィルス
新たなウィルスの出現、そしてその拡大のニュースに、私たちはどうしても不安を感じてしまいます。しかし、地球の長い歴史を振り返ってみますと、環境の変化は常に起こり、それに合わせて生物もまた変化してきたという事実があります。私たち人類が今、この地球上で繁栄しているのも、地球の環境がホモサピエンスという種にとって、たまたま最適であったからに他なりません。 今回の新型コロナウイルスも、地球環境が生み出したものと言えるかもしれません。そして、皮肉なことに、このウイルスがこれほどまでに広がっている背景には、私たち人類が築き上げてきた社会、つまり彼らにとっての「住みつく母体」の繁栄があるとも考えられます。 もちろん、だからといってウイルスの脅威を軽視することはできません。しかし、私たちはこの事実から、人もウイルスも、常に変化し続ける環境の中で生きているということを改めて認識する必要があるのではないでしょうか。過去の歴史を振り返れば、人類は幾度となく感染症の脅威に直面し、そのたびに知恵と工夫で乗り越えてきました。今回もまた、科学の進歩と私たちの冷静な対応によって、必ずやこの困難を乗り越えられると信じています。 大切なのは、恐れるだけでなく、現状を正しく理解し、できる限りの対策を講じること。そして、変化していく世界の中で、私たち自身もまた柔軟に変化していくことなのかもしれません。