またしても、変わらぬ政治への憤り
あの頃、旧社会党の土井さんが「山が動いた」と高らかに叫んだ時、あるいは旧民主党の小沢さんが水面下で力を振るった時、私たちは政治が大きく変わるかもしれないと、胸を高鳴らせたものです。しかし、今回の安倍首相の退陣劇には、当時のような期待感は微塵もありません。
むしろ、災害と感染症が蔓延するこの時代において、政治が大きく変わることへの期待など、とうの昔に捨て去ってしまったのかもしれません。変わることを恐れるのではなく、変わらないことに慣れてしまったのでしょうか。小さな変化の積み重ねこそが現実であり、大きなうねりは、もはや私たちの世代のものではないのかもしれません。
しかし、そう達観してしまう自分自身への怒りもまた、確かに存在するのです。本当にこれで良いのか、と。未来を担う若者たちに全てを託すのは、私たちの世代の責任放棄ではないのか、と。彼らの若い力と新しい視点に期待する一方で、私たち自身の諦めが、現状を甘んじて受け入れる空気を作り出しているのではないか、という拭いきれない憤りが、心の奥底で渦巻いているのです。
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