残された時間を、豊かに生きるということ
私は六十八歳を迎え、長らく勤めた会社をいくつか退職しました。今、心には複雑な思いが交錯しています。まだ働きたいという気持ちと、このまま穏やかな老後を送りたいという願い。しかし、もし職を探したとしても、すぐに見つかるとは限りません。そして何より、何もせずに日々を過ごすことは、私にとって認知症を患った兄の姿が重なり、大きな不安でした。
会社という組織に身を置いていた頃は、「いつか余暇で何かを成し遂げたい」「何かを作り上げたい」という思いを抱きながらも、日々の疲労に負け、結局は横になったり、お酒を飲んだり、映画を観たりして、本当にやりたいことに着手できませんでした。朝には「今夜こそは少しでも進めよう」と決意するのですが、会社から帰ると、どうしても自堕落な過ごし方をしてしまうのです。
これから先の人生は、より自由な時間が増えることでしょう。「怠惰な余生だけは送りたくない」という思いは、今も強く心に持っています。
そこで、改めて決意したことがあります。それは、私が長年の会社生活で培ってきた実務の経験、その精髄を、このホームページに ゆっくりと、しかし確実に 綴っていくということです。それは、誰かの役に立つかもしれないささやかな試みであり、私自身の生きた証を未来に残す行為でもあります。
もちろん、老後の生活には様々な不安がつきまといます。体力のこと、健康のこと、そして先の見えない将来のこと。しかし、立ち止まっていても何も始まりません。過去を振り返ることも大切ですが、それ以上に、今この瞬間を大切にし、できることを精一杯行うことが、これからの人生を豊かにする鍵となるのではないでしょうか。
ホームページ作りは、決して簡単な道のりではないかもしれません。しかし、目標を持ち、少しずつでも前進していくことで、私はきっと新たな喜びと生きがいを見つけられると信じています。そして、その過程で得られる充実感は、老後の不安を打ち消し、明日への活力を与えてくれるはずです。
人生は、いつまでも学びと挑戦の連続です。これまでの経験を糧に、これからの時間を大切に、そして積極的に生きていきたい。そう強く思う今日この頃です。
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