夕焼けと虹


      暑き夏
         終えゆく宇治の 
            田に立つる 
      茜と虹の 
        空の境よ

 暑い夏に辟易していた晩夏。左手には鮮やかな夕焼け空が広がり、右手には美しい虹がかかっていました。まるで空が二つの違った表情を見せているようで、なんとも言えない神々しさを感じたものです。

 場所はここ宇治。開発が進む中でも、まだこうして田園風景が残る地域です。すぐ近くには宇治川が流れ、頭上には京滋バイパスの高架が走っています。そんな日常の風景の中に突如現れた、夕焼けと虹の共演。

 変わりゆく景色の中で、一瞬だけ時間が止まったかのような、神秘的な光景でした。日々の喧騒を忘れ、ただただ空を見上げていた、大切な時間です。自然が見せてくれる一期一会の美しさに、心が洗われるようでした。


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