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4月, 2025の投稿を表示しています

Google Keepをさらに活用!ラベルと並び順のちょっとしたコツ

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皆様、こんにちは。日頃からGoogle Keepをお使いでしょうか?簡単なメモからアイデアの整理まで、大変便利なツールですよね。今日は、このGoogle Keepをさらに使いこなすための、ラベル機能とメモの並び順に関する少し詳しいお話をしたいと思います。

あの頃、心に刻んだ七つの言葉 ~工場七則と鬼十則~

皆様、こんにちは。 若い頃を振り返ることは、人生の節目の楽しみの一つかもしれません。私も時折、遠い昔のできごとを思い出しては、懐かしさに浸ることがあります。 私が社会人として第一歩を踏み出した時のこと。まだ右も左も分からない新入社員だった私の目に飛び込んできた言葉がありました。それは、当時の社長室に掲げられていたものです。社長の机の後ろ、壁に貼られていたその言葉に、私は何か強いものを感じ、すぐに手帳に控えたのを覚えています。

加工現場での「検算」、今なお必要か?

加工現場での「検算」、今なお必要か?         ~経験者が語るNC加工と座標値~ 皆さま、こんにちは。 今回は、私が長年携わってきた金属加工の現場での経験から、少しお話しさせていただきたいと思います。テーマは、「検算」、つまり数値を確認することの必要性についてです。特に、近年の高性能なNC(数値制御)加工機において、この「検算」が 今なお意味を持つのかどうか、私の考えを述べさせてください。 ご存知の通り、NC工作機械は、基本的に「座標値」に基づいて正確に動きます。汎用的なマシニングセンターやボール盤では、平面(X, Y軸)の座標を先に求め、後から深さ(Z軸)を加えることが多いですね。一方、NC旋盤は平面上の座標値だけで加工を進めることができます。 最近の複合加工機や五軸加工機などは、人間の頭の中で瞬時に全ての座標を計算するのは非常に難しいです。関数電卓を使えば、瞬間的な座標を何とか求めることも不可能ではありませんが、基本的には「いかにして座標値を求めるか」という点に尽きると言えます。 加工の本質は座標値だけにあらず しかし、金属などの加工において、座標値が分かれば全て解決、というわけでは決してありません。加工現場には、座標値の計算以外にも、実に多様な知識と経験が求められます。 例えば、 使う「工具の種類」に関する知識 加工する「材料」の性質を理解すること 最適な「切削速度」を見極める力 長年の経験に基づいた「送りの速さ」の感覚 削っている最中に発生する「ビビリ」への対処法 求められる「面粗度」を実現する技術 図面に示された「公差・形状公差」を出す精度 加工物をしっかりと固定する「ワーククランプ」の知識 などなど、挙げればきりがありません。現場での加工技術というのは、カタログや教科書に載っている基本的なデータを起点としつつ、実際に手を動かし、経験を重ねる中で自分の中に積み上げていくものです。作業者一人ひとりが持つ経験値が異なるのは、そのためです。昔風に言えば、まさに「職人技」と言えるでしょう。 昔と今の機械、そして「定量化」の始まり 最近の工作機械は、ある程度こうした経験値を「内蔵」しているかのように、初心者でもある程度は加工できるように製造されています。 私が初めて加工現場に出た頃は、旋盤やフライス盤、ボール盤といった機械を使って、回転の速さ...

標準数の面影を追って:合理性の落日

標準化を目指すが・・・・ 昔、R20やR40といった 標準数 を何気なく記憶していた頃がありました。 計算尺 を操りながら、乗算や割算の概算を頭の中で弾く時、これらの数字がふと現れて、おおよその見当をつけるのに役立ったものです。 50年ほど前には、一時、部品の寸法設計に標準数を導入しようと試みたこともありました。技術的な観点からすれば、等比数列に基づく標準化は、部品の互換性や効率的な生産に繋がる合理的な考え方だと感じていたのです。しかし、市場の反応は芳しくありませんでした。「なんだか中途半端な数字だね」といった声が多く、結局のところ、キリの良い寸法へと設計変更せざるを得ませんでした。 この経験を通じて痛感したのは、技術的な合理性だけでは、必ずしも受け入れられない現実があるということです。モノ作りにおいては、等比的な発想が効率性を高める可能性がある一方で、営業的な視点で見ると、お客様にとって分かりやすく、覚えやすい等差的な考え方の方が、安心感や親近感に繋がるのかもしれません。 標準数の衰退 そして、時代の流れとともに、製品に求められる要素も変化してきました。軽量化、最小化、最適化といったキーワードが重視される現代において、標準数は、時にその足かせとなることがあります。細部にまでこだわり、限界性能を追求する中で、規格化された標準数の枠には収まらない、より自由な設計が求められるようになったのです。 もちろん、標準数が全く姿を消したわけではありません。特定の分野や用途においては、その合理性が今もなお活かされていることでしょう。しかし、かつてのように、あらゆる場面でその存在が当たり前だった時代は、確実に過ぎ去ったと言えるのではないでしょうか。 標準数を巡る過去の記憶を辿りながら、技術の進歩と市場の変化、そしてそれに伴う価値観の変遷を、改めて感じています。あの頃、 計算尺 と共に頭の中で息づいていた 標準数 は、今や時代の片隅で、静かにその役割を終えようとしているのかもしれません。 工業用標準数(Rシリーズ) 工業製品の設計や部品の標準化などに広く用いられるRシリーズ標準数です。複数のシリーズに共通する数値が一目で分かります。(1~10の範囲の数値) 標準数値 R10 シリーズ R20 シリーズ R40 シリーズ 1.00 〇 〇 〇 1.06 〇 1.12 〇 〇 1.18 ...

久しぶりの遠景を楽しめる。

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       空晴れて          山影くっきり             目に映る        黄砂去りての          清き眺めよ

もう一度、記事と向き合うということ

長年続けているブログ。気がつけば、過去の記事の中には、今の自分からすると少しばかり陳腐に感じてしまうものも出てきました。書いた当時は精一杯だったのでしょうが、改めて読み返すと、表現が稚拙だったり、情報が古くなっていたり……。 中には、「これはちょっと人様には見せられないな」と感じるような、恥ずかしい内容の文章も正直あります。書いたことすら、今となってはそっと記憶の奥にしまっておきたいような、そんな記事たちです。 しかし、それらもまた、自身の歩んできた道のりの一部分。無かったことにはできません。 そこで、この機会に、過去の記事たちと改めて向き合い、整理し、そして発展させていくことを考えています。まるで、古いアルバムを一枚一枚丁寧にめくり、思い出を振り返るように。 あの時、何を考え、何を感じていたのか。当時の自分の熱意や未熟さを改めて知ることは、今の自分にとって、きっと新しい発見や学びがあるはずです。 もちろん、すべてを刷新する必要はないでしょう。中には、今読んでも共感できる部分や、誰かの役に立つかもしれない情報も眠っているかもしれません。そうした記事は大切に残しつつ、時代に合わせて情報をアップデートしたり、表現をより洗練させたりすることで、再び息を吹き込むことができるのではないでしょうか。 そして、今回の試行錯誤を通じて得られた経験は、これからのブログ運営にも必ず活きてくるはずです。過去の反省を踏まえ、より深く、より魅力的な記事を読者の皆様にお届けできるよう、精進してまいりたいと思います。 さあ、少しずつ、過去の文章たちと対話しながら、未来へ繋がる新たな価値を創造していきましょう。